2002.6.23
『船の話』
船のデザインのヒントはこの頃からファンだった漫画『ARIA(当時はAQUA)』から
物体と植物が融合したような小物・道具は昔から良く考えていました。


きらきらと木漏れ日が落ちる森
その中にある小川を一艘の舟が流れてきます
よく見ると船には三人の女の子が

この船は最近あいちゃんがつくったもの
もちろん、みんなも船の材料を集めたりとしっかり手伝いました
今日は絶好の散歩日和。
森の空気は澄んでいて美味しく、陽射しはぽかぽか
船の上で感じる川の流れもまた涼しくて快適です

ハナ『わ〜い、きゃほきゃっほ〜い♪』
皆で順番に船の操舵をしているようです。新しい楽しみの出来たハナちゃんはとっても楽しそう

どれみ『ほんと運転上手だねぇ〜』
あいこ『小さい子でも簡単なように、ヒニ樹で舵作ってあるからなぁ。あの樹の精霊は子どもにも優しいねんから』
どれみ『それでも私が動かすと何か全然うまく進まないんスけど〜』
あいこ『あはは・・・、どれみちゃんってトコトン、こういう事は不器用なんやなぁ』
ハナ『あ〜、疲れたぁ、交代ね〜』
あいこ『ほな、次はあたしがやるわ』
どれみ『製作者だけあって、あいちゃんも上手ですこと〜』

すっかりいじけるどれみちゃん、それを見たあいちゃんはちょっとアドバイス

あいこ『しゃあないなぁ、こういうのはコツがいるんや。どれみちゃんは力みすぎるねん
自分のペースで自分の流れ方で船を動かす、自然なままでいれば、精霊も力を貸しやすくなるってもんや』
どれみ『ふ〜ん…なるほどね、ハナちゃんは言われなくてもそれをやってのけてるわけか。すごいなぁ』
あいこ『まぁ、無邪気で純粋そのものって感じするもんなー』


どれみちゃんのひざの上で、すっかり気持ちよさそうに眠りこけるハナちゃん
二人はその様子を優しく見守りながら、家に向かって船を走らせました




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