2003.7.12
『すぐそばにある“幸せ”たち』


夏の空は大好き。
この時期は熱中症が何やらで、長時間は外に出れないけれどね。
さて、この話でははづきちゃんが“自動人形”という役であることから
その人形の調子が悪いときに『治療』を施す“人形専門の医師”というのがいます。
ももちゃんの親友べスはその医師の見習いをやっているという設定。



私の親友・べス
彼女は今、とある島の小さな病院で助手をしている
それで私とおんぷちゃんは久しぶりに彼女に会いにいったんだけど…

べス『ハロー! やぁ、待ってたよ、ももこ、おんぷ!!』
ハナ『待ってたよー、もも! おんぷ!』
ももこ『ハロー!…って、えぇ!? なんでハナちゃんがこの島にいるの!』
おんぷ『ハナちゃんもベスも、会った事ないはずよね…?』
べス『あはは、確かにそうだったんだけどね』
ハナ『あいこから、急にべスって人に届け物が出来たからパオちゃんと一緒に届けに行ってってお使い頼まれたの』

パオちゃんというのは、以前ハナちゃんが森で怪我しているところを助けてから友達になった、空飛ぶ象のこと

べス『それで、ハナちゃんとは初対面だったけど、あいこのお使いっていうから話を聞いて仲良くなったわけ』
ももこ『なるほど、それじゃあ人数的にもちょうどいいや!』
おんぷ『ほら!スイカ持ってきたのよ。みんなで食べましょう!』
べス『おぉっ、嬉しいなぁ! この島暑いんだけど、今日は特別暑いからねー、助かるよ』
ハナ『わーい、スイカスイカー!』
おんぷ『じゃあ、向こうで切ってくるわね』

そしておんぷちゃんは台所へ、べスは机の上を片付け始めました
私とハナちゃんはべスの手伝いをすることに

ももこ『ん? その小さなレンズは何?』
べス『人形の瞳に使う虫眼鏡さ。これで人形も日々の小さな幸せを見ることが出来ますように 
   って意味で入れられるのさ』
ももこ『へぇ…、そんな習慣があったんだ。でも、私は人形じゃないけど、
    そういう瞳は生まれたときから持ってる。心の中に』
べス『うまいこと言うね、ももこらしいよ』
おんぷ『お待たせー! みんなで食べましょ』
ももこ『ほらね、幸せひとつ、みーつけた!』




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