2002.8.7
『星と夜に包まれて・sideT 〜星への近づき方〜』

同タイトルsideUの前編に当たる作品
先に描いた後編の絵で、ももちゃんが思った『私も星になってるかな?』という問い。
これに対する答えが、おんぷちゃんの最後の呟きとしてこの作品に描かれているという設定
枠線や夜空の表現が気に入っている一枚です。


『わぁ…星がさっきより近くにある…』
そう言って彼女は喜んでいた。凄い勢いで木に登って、まるで子どもみたいにはしゃいで
まったく、ももちゃんたら…♪

今、私たちは旅の途中。
とある街に滞在中なのですが、そこの宿の主人が
『ココは特別、星が綺麗な街だから、ぜひ見ていくといい』
と勧めてくれたので、今夜は夜空の散歩中。

おんぷ『まさに満天の星空ってやつね!』
ももこ『でももうちょっとよく見たいなぁ…、そうだ!』
おんぷ『え? ちょ、ちょっと、ももちゃんどうしたの?』
ももこ『あの木に登れば、もっとよく見えるよー!』

そしてももちゃんは今、木のてっぺんというわけ
もちろん、別に木に登っても星に手が届くわけじゃない けれどね…

おんぷ『それにしても、本当に嬉しそう。
     ももちゃんはどれだけ星に近づけたかっていう“距離”じゃなくて、
     “星に近づけたこと”を喜んでいるのね。
     少しでも前へ行けたことを純粋に喜んでいる。』 

ももこ『わ〜い♪ 素敵な景色〜!!』
おんぷ『そんなももちゃんも、とっても素敵ね♪』

よく見ると、ももちゃんは木の上から私を見下ろして無邪気に手を振っていた
その様子はたくさんの星に包まれて、まるで…

ももこ『おーいっ、おんぷちゃんも早く登っておいでよ〜!!』
……はっ!
おんぷ『い…、今行くから、待っててー!!』

ついつい、すっかり見とれてしまってた
そう、その時のももちゃんはとっても綺麗で、

・・・まるで星のようだったから




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