2002.9.16
『天使の笑顔が咲いた時』

この絵に出てくる『かれんちゃん』。
昔一緒にサイト運営していた友人が大好きだったキャラで
いつかこのキャラを入れた話を描けー と命令されていたので描きました(笑)



私がももちゃんと旅をしている途中、ある街に立ち寄りました。
ここにはちょうど一年前に私が体調を崩し、入院した病院で友達になった子が住んでいるのです。
名前を『森野かれん』といって久しぶりに会った彼女は病弱だったあの頃とは見違えるほど元気でした。

かれん『…そして春には綺麗な花を咲かせて、みんなも元気にさせる。そんな風になりたいの!』
おんぷ『それは素敵ね!』
かれん『えへへ…入院中ずっとおんぷちゃんが私を励ましてくれて嬉しかったから、そう思ったの。ありがとう』
おんぷ『どういたしまして! でもね、かれんちゃんと友達になったのは良かったけど、入院自体は退屈だったわ、
     やっぱり私は、ももちゃんとあちこち見て歩かなきゃ生きていけないみたい』
かれん『うふふ、相変わらずももちゃんとラブラブなわけね? この前出た旅行記も楽しかったわよ』
おんぷ『わぁ、ありがとう! サインでも入れてあげよっか?なんてね』
かれん『くすっ、それじゃお願いしちゃおうかな?』

すっと本を取り出すかれんちゃん、しっかり持ってきてたのね

かれん『大親友の貴女とももちゃんの本だもの。もう宝物よ!』
おんぷ『ふふふっ♪』
かれん『どうしたの?なんだか嬉しそうに』
おんぷ『気弱だったあの頃と比べて、すっかり元気で嬉しくてね。なんだか別人みたい』
かれん『えへ、そう…かな?やっぱりあの病院でおんぷちゃんたちに会えたのが大きかったのかな、
     こんな素敵な出会いがあるなんて、思いもしなかった』
おんぷ『そうね、まだまだそんな素敵がいっぱいつまった出会いがたくさん待ってるのかもね…』

私はそう呟きながら、かれんちゃんの笑顔を見ていた。
今まさに、希望の花を咲かせている彼女の笑顔はとても輝いていて
天使の笑顔が咲き誇っているようだった。



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