2002.4.7
『あなたに手紙を』
このストーリー内では古代の失われた技術で作られた自動人形となっているはづきちゃん
本物はもちろん普通の人間の女の子です、こんな妙な設定ではありません(笑)
おジャ魔女のなかでも普段あまり目立たない方ですが、私の絵でもメインになることは少なかったり
ごめんさいねー(苦笑)
ももちゃんが一人旅に出ていた頃、はづきちゃんもあいちゃんと一緒に遠くの町へ来ていました。 実は、はづきちゃんは今では失われた古代技術で作られた自動人形。 もう何千年も停止していたところをアンティークショップであいちゃんが見つけ、 彼女の手によって再び修復されたのです しかし、命ともいえる核(コア)となる部分は今の技術では完全には直せないので、今でも核は弱り続けています 完全に停止するまでは長くて約100年、つまり人とそう変わらない寿命を持つ珍しいケースの人形なのです。 そんな彼女は、皆とであったこの第2の人生を精一杯生きようと毎日幸せそうに暮らしています。 今いるのはビザナの町 今度交換するはづきちゃんの新しいパーツ購入のために来ていたのですが、今は宿にはづきちゃん一人 今日の用事はすんだし、あいちゃんは別の用事で夕方までいません 『はぁ、この町に来て数日経つけど、久々にゆっくり出来るわね…』 そう、ここ数日は町中のドールショップを見て回ったり、メンテナンスを受けたり 毎日がどたばたしていました。 『そういえば、ももちゃんは今どこを旅しているのかしら? 他の皆は留守番ちゃんとしてるかなぁ… 今回はおんぷちゃんがいるからまだ安心だけど、ハナちゃん、どれみちゃん、ぽっぷちゃんの三人だけだとどうも不安…』 ……あ、矢田君は元気かなぁ…… 『よし、そうだ、今日は皆に手紙を書こう!』 ぱっと顔を輝かせて机に向かい、ペンを手に取るはづきちゃん 郵便羽さえ付ければ、今どこにいるかわからないももちゃん宛てに出してもちゃんと 彼女の元まで飛んで行ってくれるから安心です。 ももちゃんの分、家にいる皆の分、そして、あの人の分♪ |