2005.2.19
『〜クムイウタ〜』


ご存知の方もいるかもしれませんが、タイトルの『クムイウタ』とは沖縄の方言で『子守唄』の意。
絵は沖縄とは全然関係ない話なんですが、言葉の響きがとても心地よく、
まるで星や空に繋がっているような感覚を覚えてこれにしました。
おんぷちゃんの歌声がももちゃんには素敵な子守唄。そして夜空を音楽でつなぐプレイヤー
そんなこの作品にぴったりのタイトルになったと思います。
後は単純にセクシー?な絵が描いてみたかったわけですけどね(笑)



夜も深まり
二人だけの楽しいおしゃべりの時間
ベッドの上で背中を合わせ、時に頭を相手の肩にのっけたり
軽く触れ合いながら のんびり まったりと
お茶を飲みながら 本を読みながら 今日を振り返る
そしてゆっくりと 静かに 時間が流れ始める・・・
二人はこの時間がとても好きだ
先刻まであいちゃん達と騒いでいた大勢の時間がウソみたいな
1日と言うノートの1ページだけを切り取ったかのような
そんな空白の何からも独立した自由な水の中のような時間・・・


おもむろに、おんぷはハートレコォド盤を取り出す
そして大きな音符型プレイヤーの片方にある針を落とす
もう片方のスピーカーから流れてくるのは
最近お気に入りのヒーリング調ミュージック
いい気持ちで聴き入っていたら
自然と歌いだしていた
子守唄のような心に優しく染込む歌声で
ももこはその歌にすっかり聞惚れる
あら・・・なんだか ウトウト・・・・
そしたら・・・あらら?

“あらあら ももちゃんはすっかりおねんね 可愛い寝顔ね”

おんぷはそう想って ふふっと笑って
軽くももこのほっぺに くちづけした
そしてプレイヤーの月アンテナに語りかける
“今夜は空に出てる月と風乙女座の歌をお願いね”
星たちの会話や鼓動は 人を癒す不思議な音楽なんだ
そして1時間くらいで電源を切っていいから、と言って
ばさっと ベッドに倒れこんだ
横には気持ち良さそうに眠るももこの寝顔

“おやすみ ももちゃん・・・”

今夜の月アンテナから流れる空に浮かぶ月と星の呼吸旋律は
なんだか春のお花畑のような匂いとあたたかさがした








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