2005.8.17
『蝶の精霊:ヴェール』

青空の下をハイスピードで駆け抜けていくのは、おてんば蝶々の精霊。
名前はヴェール、いつもハキハキ元気のいい声でお話します。
この子の種族は妖精の中でもちょっと変わっていて、背中に羽の生えている妖精は割りといるけれど、
彼女の場合はまず腰あたりから蝶のようなタイプの羽根が生えています。
そして長い脚が変化して蝶の下羽根のようになっていて、合わせてみると蝶の四枚羽根そのもの
ひらひらゆらゆらとまるで柔らかな布のよう、おしりの尻尾は先がカーブして、蝶の触角のようです。
この子達の種族は、もとはチェルの様な地の精霊と同じ種族だったそうです。
花や川の多い森に住んでいるうちに何千年も時間をかけて彼女のような種族が出来たとか。
他にも、今は異なる姿をしていても、もとは同じ種だった例はたくさんあるようです。
雲から落ちて危うく怪我をしそうになった雨の精ゆるかを自慢の飛行テクで助けて以来
二人は大の仲良し、一緒に幻熱燈館のお茶会にも時々出かけているようです。




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