2006.6.6
『桜花釣り』

ある日“化石に腰掛けた釣り人”という絵が浮かんできて、色々足したらこうなった!
釣り人お姉さんと人魚の娘さんカップルとゆーのも面白い組み合わせかと。
とにかく二人とも末永くお幸せに♪


今日も私はお気に入りの釣り場へ行く
手製のハスヨモギの団子を持って
人が食っても害は無いが、これは魚釣り用に使う、ちぎって針につければ
下手な餌よりよく魚が食いつく私の自慢の品だ。

着いた。
とある小川の岸辺、
長い年月の間に川の流れで削れた地層から、
むき出しになった古竜の化石の上が私の特等席。
今は向こう岸に見える大木の花が満開で綺麗だ。
もう、あの木の名前(学術名)を知っている者はいない。
しかし今日は大漁の予感がする…

                     ☆

私はいつもは近くの湖までしかいかないけど、
今日は妖精のチェルたちが花見に誘ったので遠出した。
なんでももう少し上流の方に立派な巨木が立っていて
今が丁度そこの花が見頃なんだとか。
あんまり上流は川底が浅くて泳ぎにくいんだけどなぁ
でも、あの辺までならまだいけるかな、素敵な出会いもあるカモ!
私は尾ひれを水面にたたきつけて泳ぎだした。

                     ☆

『…それで花見にきたらいい香りがしたから声をかけたと』
『へへっ、まぁそゆコト! じゃ、もう一つ…』
『おまえなぁ、一応それは釣り餌だぞ? 人魚だって人間と同じ、まともなモノを食べるだろう?』
『でも美味しいよ? 眺めはいいし、もうサイコー!!』
『まったく、残り全部食っちまって。今日の収穫はこんな変わり者の人魚とは』
『意外な大物だったでしょ? これからよろしくね!! お姉さん!』
『はいはい…、今度はまともな料理つくってやるから、もう変なもの食うなよ?』
『は〜いっ♪』

妖精たち『あの二人、なんだかんだでいい感じ!』




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